井手町のJR玉水駅前に立地する木の心地よさを体感できるレンタルスペース。
明治時代から続く製材会社を引き継いだ山川知恵里さんらによって、海外から取り寄せた銘木(木材)の販売などを通した「木の魅力発信」とともに、駅前という好立地を生かした「場づくりや地域交流」を柱に運営される。
平屋建ての室内には、木材販売所やキッチン、ヨガなどで使えるスタジオ、屋外には屋根付きの飲食スペースを備える。
自主的な企画として、お茶席などのイベントはもちろん、週末を中心に開かれるカフェや夜市を運営。集まった人たちの何気ない会話をきっかけに、人と人、人と地域にフラットなつながりを生み出し、地元を中心に多くのファンに支えられている。

(記事執筆:西尾晶子(京都府地域アートマネージャー・山城地域担当))

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MESSAGE

代表者から一言(地域の魅力)

山川知恵里
有限会社志木 統括マネジャー/取締役代理

京都と奈良を結ぶJR奈良線は、通勤通学はもちろん、訪日外国人も多く見られる観光沿線です。その中でも玉水駅は、駅前が開発されていない唯一の快速停車駅。小さな町である井手町は、地域の人たちの「個」の力が存分に発揮できるエリアだと考えています。歴史や自然、恵まれた立地を十分に活かし、少しでも住みたい町になるよう貢献する活動を続けていきます。

推薦者から一言

西尾晶子
京都府地域アートマネージャー・山城地域担当

「ここでこんなコトができるかな」と地域の人たちの想像力が膨らむ場にしたいという山川さんの熱意と、持続可能な”がんばりすぎない経営”で、ベラシティハウスにはいつも心地良い風が吹いています。木に囲まれてゆったりとした雰囲気の中で、美味しいごはんやお酒を楽しむのはもちろん、表現の場としてもぜひ活用してもらいたいです!

SCENE シーン

アフリカや南米から取り寄せた銘木を展示・販売するスペース。これらの銘木に絵を描くなど、アーティストとのコラボレーションも、今後積極的に進めていくそうです。

ヨガやダンスのスタジオなど多目的に使えるスペース。写真は、お茶会の控室として使用した日の様子。

屋外スペースで開催されたお茶会の様子。海外からのインターンを受け入れている近隣の和束町などから、外国人の参加も多数あったそうです。

週末の宵の口、代表者の山川さんが企画する「玉水夜市」が始まり、美味しいごはんとお酒を楽しむ大人たちの姿が見受けられます。ここでの交流をきっかけに、地域の新しい動きが生まれることも。

桜の時期のイベント開催に合わせて地域の人が企画したマジックショーでは、地域の子どもたちの楽しむ姿が見られたそうです。

ベラシティハウスを盛り上げる多彩なサポーターたち。会社員として勤めながら地域活性化のきっかけ作りを提案する井川さん(右端)と、作家として活動しながらサッカーチーム「マッチャモーレ京都山城」を運営する塚本さん(左端)は、ベラシティハウスの新たな展開を計画中。