IKEDA Yutatsu, Soukei 池田游達・蒼圭

けまり鞠遊会|アトリエ蒼天|みなせ野お稽古会|みなせ野KEMARIクラブ

  • 游達(けまり鞠遊会代表・鞠師)
  • 蒼圭(けまり鞠遊会副代表・事務局、アトリエ蒼天主宰)

京丹波町

蹴鞠の鞠は鹿革製なのですが、その製法が秘伝とされていたため作ることができなくなっていました。游達さんは、その道50年の蹴鞠の先輩から聞いた三つの口伝、①3歳半から4歳の雌鹿の皮を、②糠と塩で揉んで、③半鞣しにする、を頼りに、伝統的な鹿革鞠を《鹿革游達鞠》として復活させました。しかし、鞠づくりに終わりはありません。今は鞠を単なる遊具ではなく、工芸品や美術品の域にまで高めようとされています。京丹波町を拠点に、蹴鞠文化のさらなる普及と次世代への伝承に取り組んでいます。

このヒトをシェア

MESSAGE

クリエイターの声(地域の魅力)

薬品等で柔らかく鞣された鹿革は鞠には適さないため、口伝を頼りに生の鹿皮を自分で鞣すしかありません。自然豊かな京丹波町のジビエ加工処理施設から鹿の皮を提供してもらえる事になり、京都市内から移住しました。何度も失敗を繰り返しながらついに「半鞣し」に辿り着き、鹿革鞠を復活させることが出来ました。

推薦者から一言

宮下忠也
京都府地域アートマネージャー・南丹地域担当

「本物の鞠」を作るため、鹿皮が手に入る京丹波町に移住したという蹴鞠愛が素敵です。半鞣しの鹿革鞠は、その復活までのプロセスも含めアート作品と呼ぶにふさわしいものなのではないでしょうか。

WORKS 活動紹介

《鹿革游達飾鞠 白鞠(しかがわ ゆうたつ かざりまり しろまり)》

池田游達さん、蒼圭さん夫妻の自宅兼ギャラリー「アトリエ蒼天」から仰ぎ見た美女山。視線を遮るものがなく、美しい稜線を堪能することができる。

製図した二枚の鞠革(半鞣しの鹿革)を目打ちしているところ。円形の二枚の革を細い革で繋ぎ合わせ、大麦を詰めて球形に伸ばしていく。

《鹿革游達飾鞠 雲鶴(しかがわ ゆうたつ かざりまり うんかく)》

地域の人たちに蹴鞠に親しんでもらおうと企画した「けまり体験会」の様子。2022年5月29日 水無瀬神宮

「和」/けまり鞠遊会