Kazuko Seiler カズコ・ザイラー

かやぶき音楽堂主宰

〒629-0312 南丹市日吉町上胡麻南2

京都市生まれ。桐朋女子高等学校音楽科卒業後、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院へ留学。一台または二台で奏でるピアノデュオの世界に魅了され、その後、夫となるエルンスト・ザイラー氏と「ザイラーピアノデュオ」を結成。1972年から約45年間、二人で、国内外の小さな会場から大きなコンサートホールまで幅広く演奏活動を行い、クラシック音楽・ピアノデュオの魅力を届けてきた。
1989年に古寺を譲り受け、南丹市日吉町胡麻に「かやぶき音楽堂」として移築再建して「かやぶきコンサート」の開催を開始。
また、パートナーと音楽を奏でるピアノデュオの喜びを知ってもらうべく、1998年から、ピアノデュオのコンクールを開催。
現在も、誰かとともに音楽を楽しむ喜びを伝え続けている。

(記事執筆:杉 愛(京都府地域アートマネージャー・南丹地域担当))

このヒトをシェア

MESSAGE

クリエイターの声(地域の魅力)

緑に囲まれた素敵な景色が広がる胡麻に戻ってくると、ほっこりします。近くに温泉があるのも嬉しいですね。これまで多くの友人・地域の方々に支えられ、ここ胡麻の里で、多くの方々と集い、音楽のみならず、田植えなども楽しむ時間を過ごしました。これからも音楽堂でコンサートやコンクールなど、文化的な催しで“生きる”音楽堂を繋げることが出来れば嬉しいです。

推薦者から一言

杉愛
京都府地域アートマネージャー・南丹地域担当

数々のコンサートやコンクールの開催、依頼公演への出演、ピアノレッスンなど、様々な形で音楽を楽しむ喜びや魅力を人々に伝えるザイラーさん。演奏家にとどまらず、プロデューサーでもあり、音楽文化を耕し私たちに心豊かな時間を届けてくださる方です。

WORKS 活動紹介

ピアノがない会場にはピアノを搬入してコンサートを行うなど、エルンスト氏とともに国内外各地で多くの人にピアノデュオの音色とその魅力を届けてきた。
写真提供:かやぶき音楽堂

かやぶき音楽堂のオープン以来開催してきた「かやぶきコンサート」は400回を超え、のべ10万人を超える人々がザイラー夫妻の奏でる音楽を楽しんできた。
写真提供:かやぶき音楽堂

約25年間で12回を重ねたピアノデュオのコンクール。参加資格は、「14歳以上(上限なし)、国籍不問」。ザイラー夫妻の「二人で音楽を創り上げて奏でるプロセス・喜びを味わってほしい」という思いが込められている。
写真提供:かやぶき音楽堂

美しいかやぶき音楽堂。福井県の禅寺の旧本堂を譲り受け、コンサートや催しを行える空間に移築再建された。国の登録有形文化財。

緑に囲まれ、250名が集える広々とした空間は、安らぎを感じる。文化的な利用など、貸し出しも行っている。今までに、日本の伝統芸能の会や、横浜流星主演・藤井道人監督の映画『ヴィレッジ』のロケ地としても使われた。
常設ピアノは、スタインウェイとカワイのフルコンサートグランドピアノ各1台。

エルンスト氏の逝去後「ザイラーピアノデュオコンサート」から引き続き、2018年より「カズコ・ザイラーと素敵な音楽仲間シリーズ」と題した室内楽コンサートを開催。国内外で活躍する演奏家とカズコ氏による多彩な音楽が楽しめる。
写真提供:かやぶき音楽堂

2022年10月22日収録。かやぶき音楽堂に響く音色を、お聞きください。
演奏曲|ロベルト・シューマン《トロイメライ》