昭和2年(1927年)に呉服屋の接待用として建てられたお屋敷が、シェア・レンタルスペースとして2023年10月にオープン。近所にある町家「nagaya cafe 桜山」で、地域の人々と取り組んでいたまちづくり活動を、さらに展開するための拠点となる場所です。「nagaya cafe 桜山」で繋がった人たちが集い、「ただいま~!」と迎え入れてくれる雰囲気があります。1階2階和洋室大小合わせて8部屋あり、ポップアップイベントや展覧会、ワークショップなどの用途で利用できます。ここに集う人たちと改修しながら育んでいく場であり、地域の仲間と繋がっていける空間です。

掲載日|2024年3月21日
プロフィール写真提供|島崎ちしや

(記事執筆:甲斐少夜子(京都府地域アートマネージャー・丹後地域担当))

この場所をシェア

MESSAGE

代表者から一言(地域の魅力)

羽田野まどか
代表者・管理人(株式会社宮津町家再生ネットワーク)

すこしスペシャルに心をリセットできる、非日常感を楽しんでいただけると嬉しいです。このお屋敷で使われていただろう漆器やグラスなど、良いモノがたくさん残っています。今を生きる人たちが、これらのモノを使っていくことで、古き良き暮らしの豊かさを感じ、新たな息吹が生まれていくといいですね。大家さんをはじめ、お屋敷も喜んでいると思います。

推薦者から一言

甲斐少夜子
京都府地域アートマネジャー・丹後地域担当

東京から宮津に移住して25年の管理人・まどかさんが、宮津町家再生ネットワークを立ち上げ、培ってきた情報や人の関わりの宝石が集まる場として、よきタイミングで宝箱(器)のようなお屋敷に出会われたかのように感じます。多種多様な人、使い道でお屋敷の色が変化していくのが楽しみです!

SCENE シーン

運営サポーターの株式会社百章のメンバーとお屋敷の新築当時の設計図(青写真)を囲んで、未来のちしやのイメージを膨らませています。

ちしやのロゴはお屋敷に保管されていた調度品や日用品に施されている屋号「ちしや」の「ち」を模(かたど)り加工されたデザインです。

展示会イベントでは、床の間が絵画の展示スペースに使われています。その他、使用する人のアイデア次第で利用の幅を広げることができます。(作品:KYOTOHOOP丹後のヒト・杉谷孝博さんの作品)

庭には、地域の人がDIYワークショップで制作されたウッドデッキもあります。(写真提供:島崎ちしや)

夏には花火鑑賞の桟敷席としても利用できます。(写真提供:島崎ちしや)

2階の洋室は宮津湾が望める気持ちのいい場所です。