2020年に家族で宇治田原町に移住した上村千晶さんが中心となり、2025年4月に開業した交流スペース兼カフェ。使われなくなった納屋を地域の人たちの協力を得て再生させ、宇治田原町でたくさんの交流や循環が生まれる場所となるように”まちまちCAFE”と命名される。1階にはカフェスペース、2階には畳敷きのキッズスペースがあり、レンタルスペースやイベントスペースとしても使用される。

カフェでのランチ提供のほか、地域の人たちが協力し合い開催する子ども食堂、アートワークショップやコンサート、ヨガや英会話教室、野菜の販売などが企画・運営され、誰もが安心して交流できる場を地域に提供している。

※営業は月・水・金・土の午前11時~午後4時

(記事執筆:西尾晶子(京都府地域アートマネージャー・山城地域担当))

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MESSAGE

代表者から一言(地域の魅力)

上村千晶
こどもゆめプロジェクト代表、まちまちCAFEオーナー

宇治田原町の魅力は、人の温かさ。誰かが困っていると、「何とかしよう!」という声が自然と広がり、助け合いの輪が生まれます。歴史ある町への誇りを持つ方も多く、地域を盛り上げる活動にも快く協力してくださいます。そんな町で、移住者だからこそ気づける”地域の魅力”を活かし、誰もが気軽に集える空間を作っていきたいです。

推薦者から一言

西尾晶子
京都府地域アートマネージャー・山城地域担当

深い緑と小川のせせらぎを近くに感じるまちまちCAFEは、訪れるだけでもホッと一息つける場所です。カフェでの会話に加え、ワークショップや子ども食堂などを通して、日々さまざまな交流が生まれています。上村さんが地域の人と一緒に育てる”交流の場”から、今後どんなワクワクすることが生まれるのか、とても楽しみです。

SCENE シーン

久しぶりの再会から雇用の話が生まれたり、探していたアイテムを譲り受けたりと、日々さまざまな縁が繋がれていくカフェ空間。ここに来れば誰かに会えるカフェとして、地域の人たちの憩いの場となっています。

クラウドファンディングの支援で実現した2階のキッズスペース。子ども連れの方が安心してご飯を食べ、ゆったりと過ごしてもらえる場所を作りたいという想いに、たくさんの支援が集まったそうです。

3年前から宇治田原町内で開催される「こどもゆめマルシェ」の様子。子どもたちが自ら考えた店の店主となり接客・販売するこのマルシェの成功をきっかけに、町の子どもたちや大人がいつでも繋がりを作れるようにと、まちまちCAFEが構想されたそうです。

宇治田原町出身で、クラシック音楽の第一線で活躍するヴィオラ奏者・中田美穂さん企画で開催されたコンサートの様子。小さなカフェスペースが生の音を臨場感を持って聴ける贅沢な空間に。

町の子どもたちのために何かできないかと、地域の方が夏休みに企画したワークショップの様子。「誰かのために、とか、こんなことをやってみたいという想いを、まちまちCAFEに持ち寄ってもらえることが嬉しい」と上村さん。

まちまちCAFEでは、移住相談と空き家のマッチングにも取組んでいます。田舎での暮らしを案内する”ナビゲーター”として、上村さん自身が移住者である強みを活かしながら、宇治田原町の美しい景色や暮らしを、これからの世代に引き継いでいきたいという思いを持って取組んでいるそうです。