木津川市で開催される芸術祭「木津川アート」の運営スタッフが作戦会議を行う基地として使われていた建物を、2017年にリニューアルして誕生したキチキチ。アート・子育て・食・農などをテーマにした様々なイベントが企画されるとともに、木津川市内で活動する人たちによるイベントなどの情報が集積・発信されている。
建物内にはカフェやギャラリー、レンタルスペース、シェアオフィスがあり、ここに集う人たちの「こんなことをやってみたい!」をサポートしたり、人と人がつながり、その交流から新しいコトが生まれる地域の拠点となっている。

Open|平日 10:00-17:00
(カフェギャラリーは10:30-16:00)
※イベント時は土日祝夜間も開館の場合あり

(記事執筆:西尾晶子(京都府地域アートマネージャー・山城地域担当))

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MESSAGE

代表者から一言(地域の魅力)

加藤史江
kichi_lab_art代表(イベント企画・運営)

この地域では、木津川という「川」が昔から大きな役割を果たしてきました。人や物、文化、交流が川によって集積し、都(恭仁京)が置かれたのも「川」の存在が大きかったはず。古くから人が暮らす歴史ある町並みと、企業や研究機関などが集まる新しい都市の風景。その2つが共存しているのが木津川市の魅力だと思います。

推薦者から一言

西尾晶子
京都府地域アートマネージャー・山城地域担当

カフェ・ギャラリー「理科実験室」では、クリエイターを交えた打ち合わせをしているテーブルもあれば、カフェ利用中の初対面の人同士で会話が交わされ、それが仕事につながったり、思いがけない化学反応が次々に生まれています。ごはんも美味しいのでまずは一度足を運んで、キチキチのポジティブなパワーを受け取ってください!

SCENE シーン

昭和32年建築。京都府木津土木事務所→検察庁→旧木津町商工会という変遷の後、「木津川アート」の基地であったことから「キチキチ」と名づけられ運営がスタートしました。

「理科準備室」と名付けられたカフェギャラリー。あちこちで打ち合わせや雑談が行われたり、誰かが誰かを紹介して仕事が生まれたり、日々色々なコトが起こっています。

不定期でカフェギャラリーの壁面や空間を利用した作品展示も行われます。この日は、アカンサス・タイポグラフィースクール修了者の作品が展示されていました。

加藤さん(写真左)と松本さん(写真右)。松本さんがキチキチプロジェクトチームの代表として、建物の管理運営を担当。二人の活動は、作家として出展した「木津川アート」で出会ったことが始まりでした。

キチキチ建物内の一部屋で行われている、未就園児の親子を対象とした講座「にじいろの森・わらべうた編」ワークショップの様子。

2023年秋に開催の「木津川アート」に向けて、ディレクターとしてプレイベントを企画・運営する加藤さん。プレイベントで登壇した、木津川アートプロデューサーの林直さんと。