Yamanari research labo 山成研究所

  • 辰巳雄基
  • うー

亀岡市安町野々神8

※個人情報保護のためマップの位置は市町村の役所です。

大学でデザインを学び、亀岡で古本屋や作品づくりをしていた辰巳雄基。大阪で子どもを対象とした「ものづくり科学実験教室」を開いていた、うー。そんな二人が出会い、「自分たちも”研究”しながら、遊びを通して子どもたちと一緒に学ぶ・実験すること」をモットーに2019年に活動をスタート。
2020年からは、かめおか霧の芸術祭から生まれたプロジェクト「こどもみんげい」のサポートメンバーとしても活動。2021年からは、亀岡市立図書館と連携し、「開かれたアトリエ」の図書コーナーの選書を担うほか、選書テーマに沿ったワークショップや本などの紹介誌「山成通信」の企画・制作に取り組む。
2025年度京都府地域プログラム(南丹)では、和知人形浄瑠璃を紐解きその魅力を体感するプログラムを企画・制作するなど、活動の幅を広げている。

(記事執筆:杉愛(京都府地域アートマネジャー・南丹地域担当))

※個人情報保護のためマップの位置は市町村の役所です。

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MESSAGE

クリエイターの声(地域の魅力)

亀岡の水や野菜は、「この世でいちばんおいしいのでは!?」と思うほどです。そのおかげで、料理が楽しくなりました。さらに、市内には豆腐屋さんが3軒も残っています。そんな田畑の恵、食の魅力を伝えるお店があったらいいなと思います。 また、店を構えるなど新しいことを始める時に、応援してくれる人や親身になって気にかけてくれる人が多く、とてもあたたかい地域だと感じています。

推薦者から一言

杉 愛(南丹地域アートマネージャー)
京都府地域アートマネージャー・南丹地域担当

山成研究所の二人が目指していることは、芸術作品をつくることや技術を教えることではなく、遊びの視点とものづくりの手法で、子どもたちがモノ・コトに向き合い、新たな見方やおもしろさを自分で発見し、世界を広げていくための”案内役”であること。子どもだけでなく、私たちが暮らしの中で何気なく見過ごしていた、深めることを忘れていたものごとの”奥行き”に気づかせてくれます。

WORKS 活動紹介

「人がどのように集まり、こうかん(交換・交感)するか」に関心を持っていた二人は、小さな小屋を拠点に、地域の人や友人が集う場を亀岡に開いた。小屋のある広場では、展覧会や映画を観る会、ピザを楽しむ会などが開かれ、さまざまな人が行き交った。こうした時間が、2人のはじまりとなった。

写真提供|山成研究所

「こどもみんげい」の初年度(2021年)は、野菜などを石膏(せっこう)で型どりし、その型で器をつくった。参加者にとっては、「野菜=たべるもの」という視点・関わりを超え、野菜の形やその特徴をとらえなおす時間となった。
※こどもみんげい:子どもたちや、親、そしてこの活動を支える作家たちが話し合い、一緒につくっていくプロジェクト。

写真提供|山成研究所

2026年1月に行われた「こどもみんげい」のプログラムの一つ、「凧フェスティバル」。ニシジマアツシさん(アーティスト)や球体アイさん(陶芸家)とともに、子どもたちと亀岡の“亀”にちなんだ凧をつくり、飛ばした。

「こどもみんげい」YouTubeリンクはこちら

亀岡市役所地下にある「開かれたアトリエ」の図書コーナー。山成研究所がテーマに合わせて選書した約400冊の本が、四季折々入れ替わる。季節感やその時々の情勢を意識して、読後にキラッとしたひらめきのある本をセレクトしているそう。本は、誰もが自由に読むことができ、亀岡市立図書館で借りることができる。

企画・制作している「山成通信」。テーマは「た」、「歩」、「緑」など、発行当初から一文字に込めている。毎号、テーマに沿ったおすすめの本やインタビュー、遊びが紹介され、本を起点に読者の視野を広げてくれる。
亀岡市立図書館の司書をはじめ、亀岡市で活動するアーティストや農家など多様な立場の人々の視点で作られている点も魅力の一つ。

山成研究所のnoteで一部を読むことができる。

2022年からは、アユモドキの生態環境等の調査・啓発を行うNPO法人亀岡人と自然のネットワークの取組に協力。子どもたちの水辺の生き物への関心を引き出す、新聞「もどきっこしんぶん」やパズル「田の地変化(へんげ)」の制作などを担った。

写真提供|山成研究所

2025年度京都府地域プログラム(南丹)「まねっこ浄瑠璃」のリサーチの様子。リサーチを重ね、和知人形浄瑠璃の理解を深めていく中で、辰巳さんいわく「例えば、三味線の音の心地良さなど感覚的なものと目に見えるもの、両方が見えてきた」とのこと。

同プログラムのワークショップ「まねっこ人形」では、参加者とともに合板や布など身近なもので人形をつくり、人形を操る体験プログラムを企画。参加者が、つくる過程を通じて対象の魅力を発見したり、持ち帰って楽しめる・深められるのが山成研究所流。遊びを通じて学び、さまざまな世界のたのしさを伝えている。

山成研究所のアトリエ。壁一面の制作物の数々から、二人が手がけてきた仕事の片鱗が感じられる。今後やってみたいことは、「失敗しながらも成し遂げていく、ゴール(完成形)やレシピ(決まった作業や条件)のない営み」だそう。