NISHIHISAMATSU Yuka 西久松友花

亀岡市

※個人情報保護のためマップの位置は市町村の役所です。

場所と密接に結びつきながら形作られた土着の文化や、代々受け継がれてきた伝世品などの文化的な背景を色濃く反映したもの、宗教的象徴物などをモチーフに、陶磁器で作品を制作されています。陶磁器は技術や知識、経験値がものを言う世界。焼成中に起こる様々な変化、土の収縮や熱による歪み、釉薬の流れる方向、化学変化などを綿密に計算しなければ思ったような作品は作れません。そうして焼成した作品を窯から取り出す時の感動は、何にも代えがたいものがあるのだとか。窯の中はある種、人知の及ばない領域。時としてアーティスト自身の想像の範疇をも超える作品が生まれてくるそうです。

(記事執筆:宮下忠也(京都府地域アートマネージャー・南丹地域担当))

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クリエイターの声(地域の魅力)

子供の頃、よく画家である父親とスケッチに出かけ、一緒に狛犬や樹木を描いていました。そういった幼少期の亀岡での経験、記憶の奥深くに眠っている様々なものが再び湧き出してきて、今の表現へと繋がっています。

推薦者から一言

宮下忠也
京都府地域アートマネージャー・南丹地域担当

高い技量の求められる細工、珍しい技法による表現、真鍮やスワロフスキー、パール、組紐など異素材との組み合わせ等々、ディティールにこだわって作られた作品は必見です!

WORKS 活動紹介

個展『化生』(2022)の展示風景。
壁面が《徒花》(2022)、右手前が《常花》(2022)

左から《冥華》(2021)、《阿迦》(2021)、《濁世に在る花》(2021)、《阿迦》(2021)、《白蓮》(2021)、《環》(2021)
写真:Takeru Koroda

《くよう》(2021)
「かめおか霧の芸術祭」の展示会場、亀岡市文化資料館は元は亀岡市立女子技芸専門学校の校舎で、今もその名残として針塚跡がある。そんな場所の成り立ちに触発され、針供養をテーマとしたこの作品が制作された。針供養では、古くなった針を豆腐やこんにゃく、もちに刺して川に流したり、土に埋める。それに倣って磁器土で四角い土台を作り、そこに無数のまち針が刺さっているような表現になっている。