1985年京都市生まれ。実家は江戸時代中期に創業した「小嶋商店」であり、高校卒業後に提灯づくりの道に入る。「京地張り式」という伝統技法に拘り続け、祇園・南座の門を飾る四尺の巨大サイズから、インテリア照明、アーティストからの依頼作品まで手がけ、海外からも問い合わせが来るほどまでになる。コロナ禍を機に毎年訪れていた奥様の祖父母が暮らす京丹後に移住し、「小嶋庵」を開業する。京都市内の「小嶋商店」の竹割部門を担当しながら、地域の祭の提灯製作や、ワークショップを開催している。日常に提灯がある暮らしを啓蒙したいと、今の時代に合う提灯のスタイルも模索している。
(記事執筆:甲斐少夜子(京都府地域アートマネージャー・丹後地域担当))