KAWABATA Akira 川端晃

川端デニム製作所

〒629-2314 与謝郡与謝野町岩屋914-3

1988年生まれ和歌山県出身。ストリート系ファッションに興味を惹かれ高校卒業後、大阪文化服装学院へ進学。紳士服メーカーの縫製工場への就職をきっかけに与謝野町へ移り住み、後に丹後半島が織物の産地と知る。「布という素材からプロダクトを作ることができる面白み」を考え、与謝野町内で手織り製品に特化した工房へ転職。職人として勤務した経験を経て独立し、2022年11月川端デニム製作所を設立。時代の様式に沿った形で手仕事の美しさを継承する選択肢として、デニムに着目。裂いた生地で織る「裂き織り技法」を組み合わせ、ウールとシルクを素材に手織りしたデニム生地は、『ジャパン・テキスタイル・コンテスト2022』グランプリを受賞。様々な素材の組み合わせを研究し、デニムの可能性を追求している。

 

(記事執筆:老籾千央)

このヒトをシェア

MESSAGE

クリエイターの声(地域の魅力)

丹後には国内有数の織物産地としての技術と設備が残っていて、相談できる専門家が身近に居ることが心強いところ。自身のキャリアは縫製から始まっていて、扱う際の視点に立って生地づくりを考えられる点が強みと自負しています。織物産地で培った技術を生かしつつ、要望に沿った風合いを表現できるよう研究を重ねています。

推薦者から一言

甲斐少夜子
京都府地域アートマネージャー・丹後地域担当

川端さんの手織り生地で作られる服は、「なんと着心地が良く、幸福感に包まれるものなんだろう!」と容易に想像できます。ファッションへの関心から一貫している生き方としてのモノづくり魂が、生地に吹き込まれているのを感じます。工房の窓を開け放し、周辺の自然と一体となるかのように作業されているのが印象的です。

WORKS 活動紹介

部屋いっぱいに設置されている特注の織り機

緯糸(よこいと)を丁寧に手作業でカットしているところ。機械では出せない風合いになります。

ジャパン・テキスタイル・コンテスト2022グランプリ受賞作品《Japanese exotic denim》/経糸:シルク/緯糸:ウール

川端さん独自のデニムの概念を探求した生地サンプル

手軽に生地に触れてもらうための商品も開発中です。

実際に織る位置からの眺め