蹴鞠の鞠は鹿革製なのですが、その製法が秘伝とされていたため作ることができなくなっていました。游達さんは、その道50年の蹴鞠の先輩から聞いた三つの口伝、①3歳半から4歳の雌鹿の皮を、②糠と塩で揉んで、③半鞣しにする、を頼りに、伝統的な鹿革鞠を《鹿革游達鞠》として復活させました。しかし、鞠づくりに終わりはありません。今は鞠を単なる遊具ではなく、工芸品や美術品の域にまで高めようとされています。京丹波町を拠点に、蹴鞠文化のさらなる普及と次世代への伝承に取り組んでいます。
蹴鞠の鞠は鹿革製なのですが、その製法が秘伝とされていたため作ることができなくなっていました。游達さんは、その道50年の蹴鞠の先輩から聞いた三つの口伝、①3歳半から4歳の雌鹿の皮を、②糠と塩で揉んで、③半鞣しにする、を頼りに、伝統的な鹿革鞠を《鹿革游達鞠》として復活させました。しかし、鞠づくりに終わりはありません。今は鞠を単なる遊具ではなく、工芸品や美術品の域にまで高めようとされています。京丹波町を拠点に、蹴鞠文化のさらなる普及と次世代への伝承に取り組んでいます。
薬品等で柔らかく鞣された鹿革は鞠には適さないため、口伝を頼りに生の鹿皮を自分で鞣すしかありません。自然豊かな京丹波町のジビエ加工処理施設から鹿の皮を提供してもらえる事になり、京都市内から移住しました。何度も失敗を繰り返しながらついに「半鞣し」に辿り着き、鹿革鞠を復活させることが出来ました。
「本物の鞠」を作るため、鹿皮が手に入る京丹波町に移住したという蹴鞠愛が素敵です。半鞣しの鹿革鞠は、その復活までのプロセスも含めアート作品と呼ぶにふさわしいものなのではないでしょうか。