AKAGI Mutsuyo 赤木睦代

久御山町

※マップの位置は作品が奉納されている「神牛石神社」です。

和歌山県田辺市出身。
京都教育大学を卒業後、パリでの国費留学を経て久御山町に。
画家であると同時に美術講師でもある赤木さんは、地元では“牛を描く先生”として慕われています。
素朴でユーモラスな雰囲気の中に原始的なエネルギーを秘める牛に魅せられ、観る人に生きる力を与えられたらと50年以上に渡り牛を描き続けてきました。牛は運気を上昇に導く生き物とされることから、「コロナ禍の人々に沸き上がるエネルギーを」と、熊野本宮大社や上賀茂神社での個展を丑(うし)年の2021年に開催。金箔を施した牛の作品を奉納した神牛石神社(大松寺門前)は、久御山町の新たなアートスポットとして親しまれています。

(記事執筆:西尾晶子(京都府地域アートマネージャー・山城地域担当))

※マップの位置は作品が奉納されている「神牛石神社」です。

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MESSAGE

クリエイターの声(地域の魅力)

ほのぼのして人が温かい久御山町は、野菜がとにかく美味しいです。農業が盛んでいつでも新鮮な野菜が食べられる一方で、「千の工場がある町」とも言われ、国外を含む町外から移ってきた多くの人たちがここで働き暮らしています。住民の暮らしやすさを大事にしているところが、久御山町の良いところだと思います。

推薦者から一言

西尾晶子
京都府地域アートマネージャー・山城地域担当

「久御山町に牛の絵ばかりを描く画家がいる」と聞いて赤木さんを訪ねました。非常勤講師としてお勤めの中学校では、どの生徒にも分け隔てなく気軽に接する優しい先生でありながら、美術の楽しさを教える熱心な教育者でもあります。落ち着いたトーンのキャンバスに描かれた牛たちの表情を観ていると、不思議と心に平安が訪れる気がします。

WORKS 活動紹介

画家の赤木陸代さん。紀州材に描かれた《令》とともに。

2024年にスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラでの個展を予定していることもあり、牛たちを巡礼者に見立てた作品《巡礼》を制作。

真っ直ぐに迷いなく、目標に向かって雄々しく進む牛を描いた《勇往直前》。

お隣の城陽市の伝統地場産業である金銀糸、この原材料となる金箔・銀箔を張り付けた屏風に描かれた《阿》(金)と《吽》(銀)。城陽市でも美術教師として長くお勤めされました。

テレビ番組での1時間のライブペインティングで描き上げた《蘇》。牛の力強さと出身である田辺市熊野に宿る再生の力で、コロナを退散したいとの願いを込めて。