南山城村・移住交流推進員のお二人によって運営される、移住支援の総合窓口であり交流スペース。2017年オープン。
村への移住希望者に向けて空き家を紹介するほか、移住者と地元住民を自然な形で繋ぐことを目的とした様々なイベントを企画実施。オープン以来続くランチ会や、参加者が原稿を持ち寄って紙冊子「ZINE(ジン)」を制作する『ZINEの会』など、内容は多岐に渡る。
地域の人たちの憩いと交流の場であると同時に、地域を楽しむ手法を、誰もが発信できる拠点となっている。

営業日:水・金・土の10:00~16:00
※祝日・お盆・年末年始はお休み

(記事執筆:西尾晶子(京都府地域アートマネージャー・山城地域担当))

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MESSAGE

代表者から一言(地域の魅力)

野崎弘之(のじゃさん)、山崎桃子(ももちゃん)
移住交流推進委員

よそから来る人に対してフランクで「閉塞感のない田舎」、と呼べる南山城村。奈良・滋賀・三重の県境に位置し、微妙に異なるカルチャーの人たちが日々行き来しています。そんな地域の人たちは「交流」が上手で、すぐにみんな仲良くなります。小さな交流を通して情報が手に入ったり、ここに来れば誰かに会える場所、と思ってもらえたら嬉しいです。

推薦者から一言

西尾晶子
京都府地域アートマネージャー・山城地域担当

ここに出入りする人たちはそれぞれに小さなプロジェクトを抱えているようで、ワクワクの種が集まってくる「やまんなか」。肩に力を入れることなく、自然な形で人と人が交流し、誰かが誰かと小さなコトを起こしています。一度足を踏み入れると、居心地が良くてついつい長居してしまう、そんな空間です。

SCENE シーン

キッチンで地域の食材を調理したり、空き家から発掘された古い本を読めたり、まるで家の中にいるような感覚になる室内。2階にはギャラリーや会議などにも使えるスペースがあります。

活気がある日のやまんなかの様子。インスタグラムでの情報発信を学ぶ講座(左側)と、地域について学ぶ大学生たちの施設訪問(右側)が行われていました。

移住者や地元住民が交流する機会となる、ランチ会の様子。定期的に行われており、時には、「カレー」や「ごはんに合うおかず」などテーマを決めて、各自がおかずを持ち寄ることも。

ZINEの会で作られた紙冊子「ZINE」。
1人1ページ分、自由なテーマで伝えたいことを書き、それを月に1回持ち寄って、執筆者たちの手によって編集されます。表紙のデザインや絵の担当は持ち回り。毎回投稿する人もいれば、時々の人もいますが、自然と途切れることなく続いているそうです。

2階スペースで行われた展示の様子。
新型コロナウィルスの感染拡大が落ち着いた頃、交流のきっかけとしてやまんなかを利用してもらうよう呼びかけた結果、今では様々な活動をする団体が発表や交流の拠点としてこの場所を使用されています。

やまんなかを利用する移住者の方が企画した、「種の会」の利用案内板。
在来種の種を守るための取組として行われる、種の図書館をやってみたい、ということでスタートしたそう。ここにある種を借りて、植物が上手く育って種が取れたら返しにくるというシンプルな取組ながら、この「種の会」を目当てに訪れる人もいるそうです。