高校生の頃から自身のなかにあった「福祉」というテーマがきっかけとなり、医療福祉エンターテインメントを展開するNPO法人Ubdobe、障がいをもつ子どもたちが通う(一社)暮らしランプの放課後等デイサービスでの経験を経て、2022年10月にアトリエスペース「3じのアトリエ」を開く。スペースの運営やワークショップを表現活動と位置づけ、“3時のおやつ”から連想される日常感と特別感をヒントに、年齢やハンディキャップに関わらず、誰もが遊ぶように様々な表現にチャレンジできる環境や体験を発信されています。
そのほか、福祉施設や地域イベントの広報物デザイン、ステンシル技法を用いた作品制作・発表なども行われています。

「3じのアトリエ」の営業時間・利用料など詳細は、Instagramでご確認ください。

掲載日|2023年10月10日

(記事執筆:杉 愛(京都府地域アートマネージャー・南丹地域担当))

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MESSAGE

クリエイターの声(地域の魅力)

「かめおか霧の芸術祭」の取り組みやアール・ブリュットを収蔵する「みずのき美術館」がある亀岡市は、芸術や福祉が暮らしから切り離されておらず、文化的な交流を受け入れてくれる土壌があると感じています。その交流は誰にでもあいさつができるような近さがあり、人の温かさを感じられる温度感がちょうどよく、魅力的です。

推薦者から一言

杉愛
京都府地域アートマネージャー・南丹地域担当

前職の経験や過去に実験的に行った創作活動で気づいたことを「3じのアトリエ」という表現活動で形にし、「表現の多様性・選択肢を広げたい」と日々創作・活動する小澤さん。これからも試行錯誤しながら、理想を追い求め続けていくパワーを感じます。 ご近所さんのお家に遊びに行くように、小澤さんを訪ねてみてください。

WORKS 活動紹介

3じのアトリエ。亀岡市内のフリースクール・放課後等デイサービスの子どもたちや地域に住む親子とともに彩った明るい壁が出迎えてくれます。

3じのアトリエの創作スペース。アトリエの内装は駄菓子屋がモチーフとなっており、壁には様々な素材や工作道具が用意されています。

自由に使える素材は色も形もさまざま。創作意欲を掻き立てられます。

小澤さんの作品。訪れた人の創作のヒントに。

小澤さんが発行するアトリエ新聞。小澤さんの子どもの頃の思い出や感性などから着想を得た「今月のアトリエテーマ」(創作テーマ)やおすすめ絵本などを掲載。亀岡市内のお店などで見つけてみてください。

小澤さんが手掛けた印刷物。イベント運営スタッフや福祉支援団体での支援員を経た小澤さんだからこそ生みだせる“人の温もり”や“安心”を感じられるデザインが特徴です。

「京丹波町ファミリー・サポート・センター 会員交流会 ステンシルであそぼう」では、親子でステンシルに挑戦!一人一人手作りしたシートを組み合わせて、オリジナルバッグを作った。
(写真提供:小澤亜梨子)

小澤さんの制作過程。下書きの手書き感もステンシルシートに抜き取られています。
(写真提供:小澤亜梨子)

木片にステンシル技法で描かれた作品。2023年夏、亀岡市内の食堂saji(サイ)で展示されました。
(写真提供:小澤亜梨子)