ベリーマキコさんは、亀岡市宮前町(みやざきちょう)の豊かな自然の中で育ちました。成安造形大学で日本画を学び、卒業とともに渡米。ニューヨークのメトロポリタン美術館などで東洋美術の修復等に携わりました。2008年、リーマンショックによる景気の悪化と、当時4歳の子どもを日本で育てたいと考え帰国。以降、亀岡で子ども達の「のびのび」をアート活動を通してナビゲートするためのアート教室『のびなびあーと』と習字教室『日本習字ベリー支部』を主宰しています。

 現代日本画家として、日常の情景や野山を駆け回っていた子どもの頃の体験を糧に、日常の経験や思いをモチーフに作品を制作、発表しています。

 

  • ▼主催教室開催会場
  • ・亀岡市立東部文化センター
  • ・ガレリアかめおか

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MESSAGE

クリエイターの声(地域の魅力)

画家としての表現の原点は、自然豊かな亀岡での幼少期の経験です。また、アート教室、習字教室の「先生」というよりは一緒にたのしむ「伴走者」として、亀岡の子ども達の成長を見てきました。成長過程に手と頭を使うものづくりを経験し、一つ一つの課題に取り組むことで成功体験を増やしていくことが大事だと思います。自己肯定感を持つことで人生の荒波を乗り越える基盤ができると信じています。

推薦者から一言

宮下忠也
京都府地域アートマネージャー・南丹地域担当

田園の情景を素朴な描写で描くベリーさんの作品を見て、ふと国吉康雄さんの油絵が脳裏に浮かびました。大学卒業後すぐアメリカに渡り、美術修復の仕事をしながら絵を描き続けていたと伺い、その直感もあながち的外れではないのかなと思いました。

WORKS 活動紹介

《響》/182.5×568cm/岩絵具、水干絵具、墨、膠、準雲肌麻紙/2021年/撮影:麥生田兵吾

《ソレデモヨガアケル》/160×140.5cm/岩絵具、水干絵具、墨、色鉛筆、膠、高知麻紙/2011年/撮影:麥生田兵吾
2012年「第四回 京都 日本画新展」大賞受賞作品

アトリエには粘土で作られた小さなオブジェがたくさん置かれています。

ベリーさんの主要な画材である岩絵具。鉱石などを砕いた粉末状の顔料で、接着力がないため膠(にかわ)を混ぜて使用します。

アメリカの美術館で東洋絵画の修復作業をしている様子。(2000年頃)非常に高価で、歴史的にも貴重なものを扱うため、大変なストレスがあったそうです。