1973年生まれ、京都府宮津市在住。京都府立水産高等学校(現・京都府立海洋高等学校)卒業後、フェリーの整備士として就職。1ヶ月のうち20日間は船上で生活を送る。
勤務中の事故により、右手の手指2本を切断。手術後にリハビリの一環として絵を描き始める。
次第に制作活動そのものに魅了されるようになり、コンテスト等にも応募。2022年度には絵画部門で二科展入選。「船の中への持ち運びが容易で、かつ身近で調達できる画材で描くこと」がモットー。握り拳の大きさを塗るために1〜2時間を費やすほど塗り重ねることで、色鉛筆画の想像の範疇を上回るような迫力を生み出す。今後は、身近な画材で描く絵を通じて、人と人が集う機会を作ることが叶えたいことの一つ。
(記事執筆:老籾千央)