SUGITANI Takahiro 杉谷孝博

雅号:杉谷泥舟

宮津市

※マップの位置は上宮津公民館

1973年生まれ、京都府宮津市在住。京都府立水産高等学校(現・京都府立海洋高等学校)卒業後、フェリーの整備士として就職。1ヶ月のうち20日間は船上で生活を送る。
勤務中の事故により、右手の手指2本を切断。手術後にリハビリの一環として絵を描き始める。
次第に制作活動そのものに魅了されるようになり、コンテスト等にも応募。2022年度には絵画部門で二科展入選。「船の中への持ち運びが容易で、かつ身近で調達できる画材で描くこと」がモットー。握り拳の大きさを塗るために1〜2時間を費やすほど塗り重ねることで、色鉛筆画の想像の範疇を上回るような迫力を生み出す。今後は、身近な画材で描く絵を通じて、人と人が集う機会を作ることが叶えたいことの一つ。

 

(記事執筆:老籾千央)

※マップの位置は上宮津公民館

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MESSAGE

クリエイターの声(地域の魅力)

制作の原点は、幼少期に見た水中の風景です。子どもの頃から丹後半島一帯、とくに伊根町の海に潜って遊び、揺らめく藻と魚たちが行き来する、海の中の風景が強烈に印象に残っています。今でも船の上で制作を行なっているものの、絵を描こうとする時に思い浮かぶのは、やはり子どもの頃に夢中で眺めていた海の中の景色です。

推薦者から一言

甲斐少夜子
京都府地域アートマネージャー・丹後地域担当

仕事中の怪我がきっかけで色鉛筆画を描き始めた杉谷さん。絵を描くことだけでなく、誰かに絵を見てもらうことで新たな交流も生まれ、自身の世界に広がりを感じているそうです。杉谷さんの絵を眺めていると吸い込まれるように見入ってしまいます。実物を見て、力強くカラフルな世界を旅しているかのような感覚を体感してみてください。

WORKS 活動紹介

初期の作品。色鉛筆のパステル調が特徴。

甲板で海風にあたりながらの制作風景

色鉛筆は100円ショップなど、身近で入手できるものを使っている。

第31回丹後美術工芸展(2020年)奨励賞受賞作品《森に潜む》

第56回福知山市美展(2020年)奨励賞受賞《アクアガーデン》

2022年7月ぎゃらりぃ知遊館での展示会。奥右側の作品は二科展入選作品《My World》。