1986年大阪市生まれ。幼少期から刀というモノに関心があった。高校卒業後「刀鍛冶になりたい!」と一念発起し、無鑑査刀匠(※)吉原義人氏に弟子入りしたいと上京する。吉原氏の工房に通うこと約2カ月、弟子入りを認められ刀鍛冶修行が始まる。師匠を観察・分析し、実践を繰り返すこと4年。文化庁美術刀剣刀匠技術保存研修会を修了後、焼き入れ行程の修行を経た5年目にして自身の刀を作れるようになる。2019年、兄弟弟子だった山副公輔さん、宮城朋幸さんと共に株式会社日本玄承社を設立。2022年工房を京丹後市丹後町に開設する。日本刀を始めチームワークが大切と語るものづくりの人々が集う村づくりを目指し、作刀活動を行っている。
※無鑑査刀匠とは特定の展覧会や団体・個人において、過去の実績をもとに「審査・鑑査」を必要とせずに作品の出品が認められた刀
(記事執筆:甲斐少夜子(京都府地域アートマネージャー・丹後地域担当))