KANAI Yu 金井悠

京都府京丹後市 網野町

※個人情報保護のためマップの位置は市町村の役所です。

1984年生まれ兵庫県伊丹市出身。2022年から京丹後市在住。昆虫博士と呼ばれていた幼少期。絵を描くことが大好きで常に何かしら作っている少年だった。高校時代は美術の授業が多くある学校で様々な表現を学ぶ。卒業時には「人間国宝になるぞ~」と直感し、美術大学に入学、陶芸を専攻する。大学院時代より身体表現のアートコレクティブ contact Gonzoに所属し、国内外を駆け巡り身体をつかった表現を展開した。陶芸作家としては2014年から活動を開始。「今までに見たことのないもの、風合いのものを生み出したい!」と、その手段として陶芸の技法をベースとして、唯一無二の質感、造形を研鑽している。

(記事執筆:甲斐少夜子(京都府地域アートマネージャー・丹後地域担当))

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MESSAGE

クリエイターの声(地域の魅力)

自然が自分の家の一部になっている感じがありますね。田んぼの匂い、カエルや鳥の鳴き声など、五感で季節の移ろいを感じることができること。どんどん感覚が研ぎ澄まされてきている感があります。不便なこともたくさんありますが、それ以上に自然の恵みがあるのがいいですね。月や星もきれいで自然の香りや湿度に癒されている。すごいなぁ~って思います。

推薦者から一言

甲斐少夜子
京都府地域アートマネージャー・丹後地域担当

金井さんの手から創りだされる作品は、気が遠くなるような工程を経ていたり、門外不出の技法だったり、とプロセスがそれぞれに異なっていてとってもユニークです! その制作過程を想像することも金井さんの作品を愛でる楽しみの一つであります。そうした作品の魅力を知ってしまうと、自然と大切な人へ伝え贈りたくなります。

WORKS 活動紹介

代表作品 'BukuBuku' シリーズ。粘土を発泡、膨張させ、ヒビ割れさせる技法は金井さんが編み出した独自のもの。既存のモチーフ(こちらは招き猫、他にも達磨、福助などがある)に粘土を上掛けしている。
写真提供|金井悠

'Ephemeraシリーズ’ 。紙をクシャクシャとした質感をそのままに表現されている。繊細な存在感が特徴。
写真提供|金井悠

カップではあるが、独特なフォルムが新鮮。
写真提供|金井悠

'Stratum’シリーズ。どこかにあるいつの時代のものか分からない地層をイメージ。削りだされた地層の模様が放つマーブルの色彩にひきこまれてしまいそう。
写真提供|金井悠

フランスでのレジデンス事業で制作したフランス人作家とのコラボ作品。金井さんはビニール袋の造形を陶芸で表現。あたかも空気が充満した袋のように、今にも弾けそうに見えてしまうほどの再現力に金井さんの技が光っています。
写真提供|金井悠

皮革産地姫路でのAIR(アーティスト・イン・レジデンス)事業で制作した作品。《Blue Stratum》レザーのシェービングくずを水性樹脂と混ぜてつくられているものに、金井さんの「BukuBuku」技法を応用している。普段我々が目にしているレザーの姿は地上の一部分で、その下の地層には複雑なプロセスや歴史が眠っていることを表現した現代アート。
写真提供|金井悠

工房での作業風景。織物工場だった名残の梁が特長的。

丹後町間人(たいざ)にある城島公園の磯側が金井さんのお気に入りの場所。丹後に移住して復活した魚釣りでもよく訪れるそう。