Kaico-参加型アートプロジェクト『音 気 楽 団 』-機(はた)の妖精にきく-

丹後地域|宮津市、京丹後市、伊根町、与謝野町

目次

約1300年前から織物の里であり、国内最大の絹織物産地である丹後地域。自然が育んできた景色とともに、江戸時代に発祥した絹織物「丹後ちりめん」など、伝統産業の営みと共に歩んできた建物や職人文化は、『300年を紡ぐ絹が織り成す丹後ちりめん回廊』として、日本遺産*に認定されています。

令和7年度の地域プログラム(丹後)では、一昨年度、昨年度に引き続き、「Kaico-参加型アートプロジェクト」として、『丹後ちりめん回廊』への理解を深め、次世代を担う子どもたちをはじめとする地域住民自らがその価値や魅力を表現し、発信する取り組みを行います。

本プログラムは〈ワークショップ〉と〈パフォーマンス〉で構成し、日本遺産『丹後ちりめん回廊』の構成文化財の町並みや建物などにまつわる場所を中心に、丹後地域の二市二町を舞台に展開します。

*日本遺産
文化庁が認定する、地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーのこと。地域に点在する遺産(文化財等)をストーリーをもとにパッケージ化し、発信することで、地域のブランド化やアイデンティティの再確認を促進するなど、地域活性化を図ることを目的として認定されています。

*Kaico(カイコ)とは
丹後地域において、蚕から生成される資源を大切にしてきたことを、なつかしく思い(懐古)、振り返り見る(回顧)ことで、思いがけない出会い(邂逅)を創造する文化活動のこと。

最新情報

2025年7月15日
■令和7年度京都府地域プログラム(丹後)のページを公開しました。

『音 気 楽 団-機(はた)の妖精にきく-

丹後地域にとって機音(はたおと)は地域の暮らしと一体のもの。空き工場がふえていくなかで、使われなくなった機道具もふえていく。道具に宿った妖精たちの音色に耳をすませ、音をさぐり、音であそぶ「音 気 楽 団」を結成し、ワークショップ「はたおと・さぐり」を開催します。そして、織物文化を培ってきた丹後半島をめぐる「音 気 楽 団」のパフォーマンス「はたおと・あそび」ツアーを開催します。

楽団長 鈴木昭男より 

「やあ ! こんなにもお集まりくださって感激です !」

この度、丹後の織物の機屋さんから、使い古された織機の部品をいっぱいご提供いただきました。長く役立って来たこの道具たちには、どんな音が染み込んでいるんだろうと、ぼくは、この一つずつを手に取ってワクワクしているところです。

陶器でできた「静輪(しずわ)」という重りに、糸を巻き取る大小の「糸枠(いとわく)」や、経糸の間をすごい速さで横に往復していた「杼(ひ)シャトル」、そして沢山の糸巻き「管(くだ)」などなど・・・。

主要産業の盛んだった頃の、「ガチャ ガチャ♬」と機音(はたおと) が沸き立っていた丹後が想像できます。皆さんと、これらの物から何を感じ、音をさぐることが出来るでしょうか。

どのような物にも、すでに固有の音の振動が備わっています。まずはそれに耳を澄ますところから始めたいと思っています。道具たちに宿っている音に聴き入り、あの「ガチャ ガチャ♬」のどの部門を担っていたかと想像をめぐらせたり、又これらを「音あそび」の道具に置き換えたとき、未来に開かれた「妖精」の音に出会えたら面白いですね。

皆さんといっしょに、創りあう喜びを楽しんでみましょう。

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■ワークショップ「はたおと・さぐり」

丹後在住の世界的サウンドアーティスト鈴木昭男と機工場を巡り、 機道具の音に耳をすまし、音をきくことからはじめ、音をさぐるワークショップ。 鈴木昭男が楽団長、WS参加者が楽団員となり「音 気 楽 団」を結成します。

①与謝野編

日時|2025年9月20日(土) 13:30-17:00

ワークショップ会場|Amanohashidate Terrace Coffee(ATC)(与謝野町岩滝1788) (Google map)

■タイムテーブル(予定) 
13:30~ 「耳をすます」鈴木昭男によるミニコンサートとお話
  「道具との出会い」
14:30~  機工場見学(丸仙)
15:30~ 「音さぐり」(ATC→阿蘇シーサイドパーク)
17:00頃  終了

②京丹後編

日時|2025年9月27日(土) 13:30-17:00

ワークショップ会場|浅茂川区民会館京丹後市網野町浅茂川1800) (Google map)

■タイムテーブル(予定) 
13:30~ 「耳をすます」鈴木昭男によるミニコンサートとお話 
  「道具との出会い」 
14:30~  機工場見学(田勇機業)
15:30~ 「音さぐり」(浅茂川区民会館→八丁浜海岸)
17:00頃  終了

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■パフォーマンス「はたおと・あそび」

ワークショップ「はたおと・さぐり」で見つけた表現を、楽団長 鈴木昭男と楽団員(ワークショップ参加者)とで披露します。
丹後半島4会場をボンネットバスに乗り、楽団の一員として、機道具によって繰り広げられる音の世界を発表しながら巡ります。

日時|2025年10月5日(日) 9:30-18:00(リハーサル・移動を含みます)

集合・解散場所|旧加悦町役場庁舎(与謝野町加悦1060) (Google map)

■ツアールート

実相寺(与謝野)

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吉村家別荘桜山荘(京丹後)

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本庄漁港(伊根町蒲入)

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mubenari field一本杉の麓(天平の古道沿いMAEDA OLIVE FARM内)(宮津) 

■タイムテーブル(予定) 
  9:00 受付開始 
  9:30 旧加悦町役場庁舎出発-徒歩移動
  9:45 実相寺 リハーサル
10:00 実相寺 パフォーマンス 30分程度
10:45 移動
11:30 吉村家別荘桜山荘 パフォーマンス 30分程度
12:00 移動-昼食休憩-移動
14:30 本庄漁港(伊根町蒲入)
  パフォーマンス&「おりひめの舞 」 30分程度 
15:15 移動
16:30 mubenari field 一本杉の麓
  (天平の古道沿いMAEDA OLIVEFARM内)
  パフォーマンス&「おりひめの舞 」30分程度
17:20 移動
18:00頃 旧加悦町役場庁舎にて解散

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■ワークショップ&パフォーマンス申込み

申込み〆切|2025年9月4日(木)16時

対象|小学生以上どなたでも 

※ワークショップいずれか1日とパフォーマンスの両日参加できる方を募集します。

定員|ワークショップ各回13名 計26名

参加|無料 

■申込みフォームまたはお電話で申し込みください。

※申込み多数の場合は抽選となります。 

※10月5日(日)は、ご希望の方には昼食を準備します。(実費をご負担ください。)

▶申込みフォーム|こちら(外部リンク)

▶電話0772-62-4300 京都:Re-Search実行委員会
(丹後広域振興局 企画・連携推進課内)

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■パフォーマンス「はたおと・あそび」会場紹介

「音 気 楽 団」による「はたおと・あそび」ツアーを日本遺産『丹後ちりめん回廊』にまつわる4会場をステージに開催します。 楽団員は「はたおと・さぐり」ワークショップの参加者たち。各会場どなたでも観覧可能です。ぜひ機の妖精が奏でる音と出会いにお越しください!

日時|2025年10月5日(日) 

観覧|無料

上演時間| ①10:00~ ②11:30~ ③14:30 ~ ④16:30~ 

※各会場での上演時間は30分程度の予定です。

※開始時間は前後する場合があります。

 

 

 

①与謝野会場|実相寺

上演時間|10:00~
住所|与謝野町加悦1014
駐車場|旧加悦町役場庁舎 

ちりめん街道がクランクする位置にあり、養蚕・生糸・織物の守護神とする金色蚕糸神が祀られている。

*日本遺産『丹後ちりめん回廊』構成文化財 

 

②京丹後会場|吉村家別荘桜山荘  

上演時間|11:30~
住所|京丹後市峰山町菅
駐車場|吉村機業 

丹後ちりめんの発展に尽力した吉村家4代目吉村伊助が、大正8年(1919年)に建築した。羽衣天女伝説のある磯砂山を望む。

*日本遺産『丹後ちりめん回廊』構成文化財

 

③伊根会場|本庄漁港 

上演時間|14:30~
住所|伊根町蒲入 ※伊根町蒲入の漁港です。
駐車場|蒲入集会所  

昭和40年頃、蒲入漁協組合が運営する織物作業所があり漁業と織物で栄えた。伊根町筒川に日本遺産『丹後ちりめん回廊』構成文化財「丹後大仏」がある。

 

④宮津会場|mubenari field一本杉の麓(天平の古道沿いMAEDA OLIVE FARM内)  

上演時間|16:30~
住所|宮津市中野
駐車場|府中小学校グラウンド

籠神社~京都府立丹後郷土資料館(休館中)まで続く天平の古道からは日本遺産『丹後ちりめん回廊』構成文化財「天橋立」が望める。

③伊根会場④宮津会場は

旅の踊り子 宮北裕美が「おりひめの舞」を共演します。

■パフォーマンス鑑賞バスツアー申込み 

全4会場の「音 気 楽 団」のパフォーマンスを丹後半島の風景とともに楽しめる鑑賞バスを運行します。

日時|2025年10月5日(日) 9:30~18:00

集合・解散場所|旧加悦町役場庁舎

対象|どなたでも 

定員|26名

参加|無料

■タイムテーブル(予定) 
  9:00 受付開始 
  9:30 旧加悦町役場庁舎出発-徒歩移動
  9:45 実相寺 リハーサル
10:00 実相寺 パフォーマンス 30分程度
10:45 移動
11:30 吉村家別荘桜山荘 パフォーマンス 30分程度
12:00 移動-昼食休憩-移動
14:30 本庄漁港(伊根町蒲入)
  パフォーマンス&「おりひめの舞」 30分程度
15:15 移動
16:30 mubenari field 一本杉の麓 (天平の古道沿いMAEDA OLIVEFARM内) パフォーマンス&「おりひめの舞」 30分程度
18:00頃 旧加悦町役場庁舎にて解散

 

■申込みフォームまたはお電話で申し込みください。

申込み〆切|2025年9月16日(火)16時

※申込み多数の場合は抽選となります。 

※公共交通機関でお越しの方には与謝野駅への送迎が可能です。

※運行車両はイメージとは異なる場合があります。

※ご希望の方には昼食を準備します。(実費をご負担ください。)

▶申込みフォーム|こちら(外部リンク)

▶電話0772-62-4300 京都:Re-Search実行委員会
(丹後広域振興局 企画・連携推進課内)

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■アーティストプロフィール

■ 楽団長 |鈴木昭男

サウンドアーティスト

1960年代の〈なげかけ〉と〈たどり〉のコンセプトによる自修イベントの体験の中からエコー音器ANALAPOSを創作し、演奏活動を展開。1987年、ドクメンタ 8 カッセルに出場した。1988年には、〈一日の自然に耳を澄ます〉「日向ぼっこの空間」を、日本標準時子午線の通る京都最北の丹後の山中で遂行。1996年、ベルリンで発表した巷に耳を澄ます「点 音 “o to da te”」を、世界各地で継続している。即興演奏家としても知られる。

Web|akiosuzuki.com (外部リンク)

 

■ 旅の踊り子(ゲスト出演)|宮北裕美

アーティスト

イリノイ大学芸術学部ダンス科卒。舞台芸術の出演や振付を経て”立つ、歩く、座る”と言ったシンプルな動作、身の回りのモノや現象にダンスを見出し、即興パフォーマンスや視覚芸術の可能性を探る。2012年より丹後半島に拠点を置き、浜で採集した自然の石を打つダンス「Nutu(ヌトゥ)」を創始、国内外で上演。近年は公共の場や自然環境などで様々なパフォーマンスを手がける。

Web|miyakitahiromi.com(外部リンク)

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お問い合わせ

主催|京都:Re-Search実行委員会(京都府、宮津市、京丹後市、伊根町、与謝野町、海の京都DMOほか)

問い合わせ|丹後広域振興局 企画・連携推進課

担当|地域アートマネージャー・丹後地域担当 甲斐少夜子

電話|0772-62-4300(月-木 9:00-12:00 13:00-17:00) 

E-mail |a-08314@pref.kyoto.lg.jp 

助成|令和7年度文化庁文化芸術創造拠点形成事業 

チラシデータ

▶チラシ
・PDF|表・中面・裏(865㎅)
・JPG|表(798㎅)中面1(1081㎅)中面2(1019㎅)裏(1205㎅)